インタビュー

学生ばらのまち推進委員会インタビュー

鈴木 聡さん

鈴木の薔薇
世界バラ会議福山大会専門委員会幹事

2023/10/05

私たちは福山市立大学に所属している学生ばらのまち推進委員会です!

「ばらのまち福山」の啓発活動に取り組んでいます。ここでは、ばらに関わる方々にお話を伺い、その想いを皆さんに届けます!

 

 

今回のインタビューに協力してくださった方

福山市の隣、神石高原町でばら農家をされている鈴木聡さんにお話を伺いました。鈴木さんは、福山ローザリアンクラブに所属され、世界バラ会議福山大会専門委員会の幹事としても活躍されています。鈴木さんは私たちの活動にも興味をもってくださり、寄り添い、優しく丁寧にお話をしてくださるとても素敵な方でした。

 

鈴木 聡(すずき さとし)さん

広島県・神石高原町で鈴木の薔薇を経営。

苗づくりから収穫まで農薬に頼らない食用のばらを栽培。

鈴木の薔薇展示販売館(ショップ)では、オリジナル商品などを販売。

鈴木さん(中央)

学生ばらのまち推進委員会(中央以外)

 

Q「鈴木の薔薇」経営に至るまでの経緯を教えてください。

10年ほど前に、新しいことを始めたいと考えたとき、福山は「ばらのまち」なのにばらに触れる機会が少なく、ばらを事業にしている人がいないことに気づきました。

その頃、物産協会の方から、「ばらをつくってみないか」と声をかけられたことがきっかけで、“鈴木の薔薇”という農園を始めました。ばらを植え始めた頃、ブルガリアのダマスクローズが2,000本ほどできましたが、使うことができず捨ててしまうという失敗もありました。

 

Qばらの産業化についてどのように考えていますか?

鈴木の薔薇では、ばらの苗を販売するとともに、特に食用ばらに力を入れています。食用ばらを栽培する際には安全のために、農薬や化学肥料を用いることはできません。無農薬でばらを育てるために、300種類ものばらを試しました。現在はハマナスとダマスクローズを栽培しています。今後はさらに種類を増やすために研究しています。商品開発や花の加工や摘み取り、草刈などほとんどの作業を一人で行っています。

ばらは品種によって育ちやすい環境が異なり、土や環境、日当たりの良さなど様々な条件が必要です。神石高原町は寒い地域ですので、その状況下で、無農薬で育てることのできるばらを模索しています。

最近では、6月に「ローズマルシェ」というイベントを行い、企業の方々とコラボしてばらを用いたジャムやジェラート、プリンやローズティーをつくりました。

ばらの香りや味が強く出すぎてしまうという課題もあるため、今後は、ブルーベリーとばらを掛け合わせた新たな商品開発も考えています。

Qばらが咲いていない時期にも、ばらの魅力を感じれるまちにするには、どうすればいいでしょうか?

ばらの鉢植えを設置することは、お金も手間もかかってしまうので難しいと思います。例えば、ばらが咲いてない時期でもばらの香りがするものを利用して、リラックスできるような空間をつくるなど、ばらを使ったサービスを考えてみるといいのではないでしょうか。

 

編集後記

鈴木の薔薇を開業して6年間、鈴木さんは、ばらを産業化するため、そして地域に受け皿をつくるため、という思いを持ちながら様々な挑戦をされています。今回インタビューするなかで、「若い人をはじめ、多くの人にばらに興味をもってもらい、ばらに関わる仕事をする人が増えていってほしい」と言われていました。

ばらに興味を持ち、ばらを事業にするような人が増え、福山市がさらに魅力的なまちになるよう、私たちも活動を通して「ばらのまち福山」をしっかり発信していきたいと思います。

ばらに興味のある方は、ぜひ「鈴木の薔薇」を訪れてみてください!!

お問い合わせ 0847-85-2145
ホームページ http://suzuki-rose.jp/index.html
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