講義
- 5月24日(土)育種家によるパネルディスカッション
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テーマ:明日へのバラ
Daniel Boulens(モデレーター)
世界バラ会連合表彰委員会委員長、フランスばら会会長、フランスヘリテージローズ協会会長 フランス
略歴
世界バラ会連合の非常に活動的なメンバーであり、表彰委員会の委員長を務める。
また2つのフランスの組織(フランスばら会とフランスヘリテージローズ協会)の会長でもある。
2001年から2018年までフランス・リヨン市の緑地局長を務めるとともに、2015年の世界バラ会議リヨン大会では実行委員長として取りまとめ、大きな成功を収めた。
フランスやヨーロッパのバラの歴史に精通しており、多くの国際ばらコンテストの資格審査員も務める。
多くの世界大会で講師を務めており、彼の経験に基づく講義はとても人気がある。
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Doug Grant
世界バラ会連合副会長(オーストララシア地区) ニュージーランド
略歴
アマチュアのバラ育種家、講師、作家、バラ愛好家へのコンサルタント、バラ造園家。
現在、世界バラ会連合副会長(オーストララシア地区)を務める。
ニュージーランドのマッセー大学で生物遺伝学を専攻・卒業した、タマネギとウリ科植物の遺伝と育種を専門とする科学者・コンサルタントでもある。
耐病性のある香りのよい四季咲き性のバラの育種を得意とし、彼の手がけたバラはニュージーランドばら会国際バラコンテスト、ハミルトンでのニュージーランド ローズ・オブ・ザ・イヤー、ベルギーのル・ルーで受賞している。
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Martin Vissers
バラ育種家 ベルギー
略歴
園芸への並外れた献身で知られるベルギー出身の有名なバラ育種家。
バラへの情熱一筋の生涯を通じ、鮮やかな色彩、洗練された姿形、高い耐病性を評価された多数の受賞バラを開発してきた。Martinのバラは、美しく、耐病性に優れると同時に、革新的で生物多様性に大きく貢献するものである。また、園芸の世界で、講義やワークショップ、出版といった精力的な活動を行うことで、次世代のバラ愛好家に影響を与えている。美意識と創造性にその身を捧げた世界のバラ栽培の第一人者として称えられている。
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Matthias Meilland
メイアン社広報部長、CIOPORA 理事 フランス
略歴
1977年生まれ。「ピース」を育種したフランシス・メイアンを祖父に持ち、その妻で育種家のルゼット・メイアンと共に4歳のころから育種の「仕事」を始める。10歳(1987年)の頃に祖母が亡くなるまで、彼女のチームと共に花粉集めと受粉を行っていた。6歳の時(1983年)に自ら選んだフロリバンダ系の育てやすく鮮やかな赤色のバラに、Matthias自身の名前が付けられた。10代の頃は、父のアランに付き添い、メゾ(イタリア)と南米で切り花ビジネスを学ぶ。1997年~2000年の間、カリフォルニアのモントレー・ペニンシュラ・カレッジに通い、映画と写真を専攻。そこで妻のデヴィに出会う。
現在南フランスのアンティーブに居住。2013年からメイアン社の広報部長を務め、アジアとオセアニアでの市場開拓部門も担当。また、国際条約や各国の植物品種保護当局に先駆けて、植物育成家の権利を提唱するCIOPORA (栄養繁殖される園芸植物品種の育成家の国際組織)の理事も務める。
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木村 卓功
バラ育種家 日本
略歴
1973年、埼玉県の杉戸町に江戸開幕頃(約400年前)から続く農家の19代目として生まれる。
1992年、19歳で就農後、ガーデンローズ部門を立ち上げ、バラの育種を始める。
同時期にフランスのメイアンやドイツのコルデス、タンタウ、オランダの育種会社等を視察。
2005年インターネットでバラ苗販売を始める。
2008年イギリスやフランス(デルバール社など)、ドイツ、アメリカのバラ育種先進地を視察研修。
2012年、ロサオリエンティス(東洋のバラ)をブランド名に。アジアの高温多湿な気候、低緯度でも繰り返し良く咲くシュラブローズを育種目標にした。
2013年、フランスのアンドレ・エヴ氏とジェローム・ラトゥ氏との出会いによって、バラの美しさと耐病性の共存を目指す。
その目標を実現し、2019年ロサオリエンティス・プログレッシオ(進化・前進の意味)をロサオリエンティスの進化系として発表。アジアのバラの完成を目指す。
世界的な新品種コンクールでの受賞歴があり、海外ではバガテル、バルセロナ、モナコ、コルトレイク、ニヨン等で受賞。
「新しいバラ」等バラの著書も多数。
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